仏なび.com ホーム > 仏なびコラム > お仏壇について > お手入れ方法
毛ばたきを使ってほこりを落とすだけにし、決して雑巾や布で拭いてはいけません。
いくら厚めの金箔を使用していても、ぬれた雑巾等で拭けば簡単に金箔ははがれ落ちてしまいます。
また、お仏壇が新しい内は、金箔部分を素手で触れると、表面に油分が残り、後で変色してしまうので注意が必要です。
金箔部分は本金箔を使用してあれば、数十年たっても黄金色(こがねいろ)を保ちます。
なにもしないで黒ずんでくるものは、純度の低い金箔(中金、並金等)が使用してある可能性があります。
彫りが浅い部分でもお仏壇によっては細かい彫刻を施されている場合もございます。
布地や雑巾などで拭くと欠ける可能性もありますので、やさしく毛ばたきで払う程度にした方がよろしいでしょう。
漆塗りは水に弱い素材です。
普段はほこりを払う程度で結構ですが、長年使っていると、どうしても「ろうそく」や「線香」の油煙の幕ができます。
べとつく感じがある時や艶がなくなってきたと感じるときは、お湯に浸した脱脂綿を固く絞り、丁寧に汚れをふき取った後、乾いた布でから拭きをしてください。
本漆で仕上げてあるお仏壇ならこれだけで本来の艶が蘇ります。仕上げにはシリコンを含ませたクロスで軽く磨くといいでしょう。
それ以外のワックスや化学雑巾等に使用はお薦めしません。